臨活:読書のアウトプット

引き続き「学ぶ」をテーマに読書を進めている

本日の著書:

アーリック・ポーサー著 

Learn Better 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

 

本書では、学ぶための6つのステップとして

1.value~学ぶための動機付け、どう意味および価値を見出すか~

2.target~学ぶ対象および課題をどのように設定するか~

3.extend~学ぶ技術なり知識をどう伸ばすか~

4.develop~学んだ内容をより拡張させるためには~

5.related~学んだ内容を応用させるには~

6.rethink~学んだ内容をより確か深みを増すために~

としてまとめていた。各ステップにおける副題は自分で要約したもの。

要約より類推できるように、3~6の違いや応用がまだ自分の中で不明瞭であるので

この辺りは実践を通して、実感していきたい。

 

前書「学ぶ技術」との共通項や本書での新たな視点などを内容を考察する。

その1:学びの動機付けのコツ

 人間にはだれしも「探索の欲求」があるが、それをより強固に、また長期間のモチベーションを維持するために「学ぶ対象に対して自分との関連性を見出す」ことが重要と述べている。前書では、すでに十分な動機付けをしており、努力している残念な人を対象とした著書のため、深くは述べられていなかった点である。

 この学ぶ対象への「意味づけ」「自身との関連付け」をしっかり行うことで、次のステップの目標設定がより明確になるのではないかと感じた。

その2:目標設定のコツ

 学ぶためには、短期記憶から長期記憶へ落とし込む必要があるが、人によって程度はあるものの短期記憶の容量は多くない。少なくとも私はそうである。よって学ぶための目標設定はより、細かく的を絞って行うべきである。できれば効果判定として、そのプロセスに着目していくと良いだろう。覚えたかどうか、ではなく。その内容を説明できるかどうかみたいな感じで。

 また目標設定の難易度は「やや難しい」がモチベーションの維持や深い学習に効果的であると述べられている。この辺りは高齢者や疾病者、妊婦とのトレーニング理論と重なるところがあり興味深い。

 前書との共通項というか、目標設定を適切にするかということは非常に重要であるように感じた。

 

その3:知識の習得および発展に関するコツ

 メタ認知や検索練習、推測など、自分に問いながら学習することでより知識なり学習内容を深く理解できる。自分だったら~~、とかこういうケースには、とか。本を閉じて、今日のまとめをそらんじるとか。疑問点や分からなかった点はどこかという点であろう。前書でも評価軸を持って、それと比較しながら学ぶことを推奨していた。

 

その4:忘れてはいけない過信と内省

 人間は存外に、十分にその内容をしっていると過信しがちである。ということを念頭において、自分の学習状況に関してメンターなどからフィードバックをもらう、一定間を置いて復習をするといった分散学習を行うとよい。また、よりその分野をより深く理解するために、内省する時間を設けると良い。理想的な内省する時間とは、心が落ち着いて、その内容について集中的に考えるまとまった時間のことである。その内的な環境づくりとして「呼吸」「瞑想」「散歩」、外的な環境づくりとして、「静かな集中できる環境」があげられるだろう。

 

その5:学習を促すために情動をコントロールする

 学習者の情動をコントロールすることが重要である。自身でも身に覚えがあるが、不安事、心配事、イライラしている状況では勉強に身に入らない。仕事にも身に入らない笑。また、学習のモチベーションを維持するには、帰属意識が重要、つまり、勉強仲間なり、フィードバックがもらえるメンターなりを、子供が学習者であるには自身が演じるか、もしくは子どもになってもらうことでも学習を促すことになるであろう。

 

 本書で学んだことを交えて過去の自身の学習を振り返ると、ステップ1及び2が十分に設定できず、中途半端に追わるか、もしくは試験のための勉強となってしまい、単語の羅列を学習するだけになり長期記憶化つまり深い理解には至っていないケースがほとんどであったように感じる。

 この教訓をもとに、学びたい対象について、動機付け、学ぶプロセスおよび目標設定をまずは実行していきたい。

  また、「学び」について他書も読みながらより理解を深めていけたらと思う