読書のアウトプット:内臓とこころ

まとめている。読書のアウトプット

著書:内臓とこころ

著者:三木成夫 初版印刷:2013年

 

最新の科学的所見にもとづくというよりは、解剖学者である著書の新生児に関しての私見を、ごく初歩的な内臓の形態学と絡めてまとめている。

母親向けの講演会内容をそのまま本にまとめたような話し言葉の文体。

読みやすかったが専門性には欠けていたため、やや物足りなさも感じた。

 

私なりにまとめると内臓からの発する感覚や運動が、起源として人間としての感情を形成させるといったところか。

膀胱が充満する、母乳を吸う、お腹がすくそれらに対する感覚と運動を少学校就学前まで発達させ、情緒が形成される。

私たちは知らぬ間に内臓感覚でもって、外界を認識しているのではないかと、著者は考察している。これらの根拠として内臓感覚を元にした熟語が多いことも挙げていた。

そのほか、胎児の発達過程は動物の進化の過程をなぞっていることも興味深いという風にもまとめていたし、それらの動物との比較というか同類という意味で

動物の活動パターンはで、太陽による活動パターンと月の満ち欠けによる活動パターンの二つに支配されどちらかの影響の強さで夜型昼型という風に決定されるのではと考察していた。じゃぁ、自分でコントロールするにはどうしたらよいかということにしては、考察されていたなかったが、夜型でも昼型でも異常ではないと、著者はいいたかったのではと感じている。